平成25年度


平成25年度 中南米日系農業者連携交流委託事業(農林水産省)


事業の背景・目的

 昭和30年代から、農業者等の海外移住が国策として積極的に推進されたことにより、現在、中南米諸国において、20万人規模の日系農業コミュニティが形成されている。近年では、優秀な日系二世、三世農業者による経営者も生まれ、地域農業をリードしており、日本の農業・食料産業分野における先進的な環境管理技術等への関心も高まっている。
 一方、日系農業コミュニティの成熟や日系人の世代交代という環境変化により、日系農業者・農業関係者等の組織の脆弱化、連帯感の喪失、地位の低下という新たな問題が生じている。
 このような問題に対応するため、ブラジル等主要な移住関係国の日系農業関係者組織間の連携強化、日系農業関係者のリーダー育成のための技術交流の促進に取り組むとともに、南米4カ国(ブラジル連邦共和国、アルゼンチン共和国、パラグアイ共和国及びボリビア多民族国)と日本との間で構築された良好な農業交流関係の維持・発展を図ることを目的とする。


事業の内容

  1. 主要な移住関係国の日系農業関係者組織間の連携強化
  2. 日系農業関係者のリーダー育成のための技術交流の促進
  3. 南米4カ国(ブラジル, パラグアイ, ボリビア及びアルゼンチン)と日本との間で構築された良好な農業交流関係の維持・発展

基本方針

  1. 南米日系農業関係者組織間の連携強化
  2. 次世代の人材育成
  3. 農業ビジネスの創出

資料

  1. 事業政策:農林水産省ウェブサイト
  2. 事業全体計画:[PDF]
  3. 事業パンフレット:[PDF]
  4. 実施報告書:[PDF]

実施項目

実施項目 場所 参加者 時期
1 日系農業者等の連携強化
事業推進委員会 東京都内 計3回(2013/6/17,9/13,2014/2/21)
日系農業者団体連携強化会議 ブラジル国ロンドリーナ、イビウナ 計2回(2013/7/30〜31,2014/2/12〜13)
2 現地技術研修
リーダー研修
(1)農業技術、農業経営 パラグアイ農協等 18名 2013/11/18~11/22
(2)大豆種子病理学 ブラジル Embrapa 2名 2013/11/25~11/29
(3)オオタバコガ同定 パラグアイ CETAPAR 5名 2013/12/16~12/20
専門家派遣研修
(1)病害虫専門家 ブラジル、パラグアイ 71名 2013/12/10~12/20
(2)竹加工専門家 ブラジル、パラグアイ 45名 2014/1/31~2/10
3 交流研修
日系農業関係者の中堅リーダー育成交流研修
(1)農業技術、リーダー人材の育成 東京都、埼玉県、千葉県、群馬県、静岡県 7名 2013/10/23~11/19
日系農業関係者の農産物品質・安全管理交流研修
農産物品質・安全管理や食の安全安心 東京都、埼玉県、千葉県、群馬県 7名 2013/10/23~11/19
日系農業関係女性部の地域活性化交流研修
農村女性による地域活性化・連携強化 岩手県、群馬県、三重県 7名 2014/1/9~1/29
日本農業関係者の移住地交流研修
日系移住地訪問による連携強化 ブラジル 3名 2013/11/6~12/1
4 日本・南米の農業ビジネス創出に向けた交流
日系農業関係者幹部との交流会
農業ビジネス担当者の相手国訪問による視察・意見交換 ブラジル、アルゼンチン 9名派遣 2013/7/26~8/9
ブラジル、パラグアイ 2014/2/7~2/20
日本 2014/2/25~3/10
日本・南米4カ国間の農業ビジネスのセミナー等
セミナー・商談の場の設置 日本、ブラジル 2013/7/31、11/12
2014/3/4~7

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